旅行先、移住先にフィリピンを選んでいる方。これから始まる冒険に胸をときめかせている方も多いでしょう。そして必ずフィリピン人との出会いが待っています。渡航先のお国柄って気になりませんか?

外国人と接するとき「コミュニケーションがうまく取れるかな」と不安になりますよね。国が違えば、考え方や人間性も変わってきます。その国の国民性を理解しておくのはいいコミュニケーションが取れることにもつながるでしょう。

ここではその気になるフィリピン人の特徴や人柄をまとめてみました。

※1フィリピン・ペソ=約2.1円(2020年5月)

フィリピンの宗教はキリスト教が中心

キャンドル

カトリック信者が大半のお国柄

フィリピンは約83%がカトリック教、その他のキリスト教が10%、イスラム教が5%(外務省調べ)。仏教の多い東南アジア諸国の中では珍しい教国です。

その信仰心はかなり強く、常に神を身近に感じながら生活をしています。現地の人の様子をよく見ると交通機関のジプニー(乗り合いバスのようなもの)に乗ったとき、自動車の運転をする前、神に安全を願うように十字を切るのです。それだけ日常的に神様を身近に感じて生活している証拠。

外務省のフィリピン基礎データ:https://www.mofa.go.jp

キリスト教と日本人の考え方の違い

日本では祈願や初詣などの特別な日に神社へ行きますが、フィリピン人は週に1回は必ず教会へ行きお祈りをします。個人的に日本人の宗教への関心はフィリピン人に比べると薄いように感じます。

フィリピンでは若い世代から神への尊敬の意が非常に高くあります。「すてきな朝を今日もありがとう」と全てのことに感謝をし、寝る前にも胸に十字を切り「明日も幸せに〜」とお祈りを欠かさないのです。

信仰心が強くミサ(典礼)を大切にする

フィリピン人は週末にミサ(定期的に行われる祈りの儀式)へ行き、お祈りを欠かしません。家族の安全を願ったり、その週についたうそを神様に報告したりします。

教会に行くと涙を流しながらお祈りをしている光景は当たり前。大きな教会には神様に手紙を書く一角が設けられていて、自分の願いを手紙で神様に届けることができます。ミサはカトリック教を信じるフィリピン人にとって生活の一部でありなくてはならないものなのです。

家族など身内を大切にする

家族

最も大切なイベントのクリスマスは家族の日

フィリピン人にとって家族は、何にも変えられない一番の存在。週末はファミリーデーが存在するほど家族との時間を大切にするのです。

そしてフィリピンで最も大切なイベントとされるクリスマスは、家族で過ごす特別な日。日本では恋人と過ごす日と言われていますが、フィリピンでは恋人より家族第一。家族はもちろん、数多い親戚やその兄弟たちと一緒に家でまったり食事をします。

裕福な家は場所を貸し切り、親戚みんなでゲームやプレゼント交換といったパーティーをします。

家族を養うために頑張れる働き者

上記にあるように家族愛がかなり強い国民性。給料の半分以上を家族のために使う人がほとんど。そんな彼らは「日本で働きたい」と口をそろえて言います。その理由のほとんどが家族のため。倍以上の給料がもらえる日本への出稼ぎはフィリピン人の憧れです。

日本ではワーキングホリデーに行く人の理由は、英語の上達や海外生活への興味などたくさんあります。ですがフィリピン人の日本で働きたい理由は、断トツ「家族のため」なのです。家族のためなら重労働も苦ではありません。

ポジティブで明るい性格

ビーチ

自己肯定感が高く自分が大好き

フィリピン人は自己肯定感が高く、自分自身を愛しています。それは美人じゃなくても体が大きくても関係ありません。

フィリピンには「タムシー」という、、タムボック(太った人)とセクシーを掛け合わせた褒め言葉があります。すべてに対してポジティブで、何でもプラスに変えてしまう自己肯定感が高い人たちです。

自分が大好きなのはもちろんですが、人に対しても褒め上手。「太ってるのとてもセクシー!」「今日もかわいい!かっこいい!」など人の良いところをすぐに言います。日本人によくある体のコンプレックスもフィリピンでは長所に変わります。

歌やダンスが好きで陽気

歌やダンスはフィリピン人の本能と言ってもいいくらい、彼らは常に歌っています。タクシーの運転手、空港のスタッフ、警備員、みんな暇さえあれば歌っています。

彼らはカラオケやディスコが大好き。町の至る所にカラオケ機があるので5ペソ(約11円)でいつでもラフにカラオケができてしまいます。

実際に外を歩くとお店から爆音で曲が流れていたり、公共交通機関のジプニーも爆音で曲を流しながら走ります。

ディスコのようなキラキラしている照明を持っている家庭も多く、特別なイベントの日には家がディスコに変わるほど歌と踊りが好きなお国柄です。好きなだけではなく、子どものときから体の動かし方やリズムの取り方はかなり特化しています。

お金が大好き

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フィリピンの給料日は月に2回

フィリピン人の給料日は月に2回制度です。給与を月2度もらえるというものではなく、月額を半分ずつに分けてもらいます。

フィリピン人は基本貯金はしないので、給料日にもらったお金をそのまま下ろして一気に使うスタイル。もちろん家族にもお金を分けるので、2〜3日後には使い切っていることもあります。

給料日のATMには長蛇の列、そしてその週末に繁華街のある街へ行く道は大渋滞です。手元にあるお金はすぐに使ってしまう。今がハッピーだったら、それで良いとする考えを持っています。

日本人との日給の違いと金銭感覚

フィリピンの日給は約600ペソ(約1,260円)と言われてますが、実際はその半分くらいの約300ペソ(約630円)で働いている人がほとんど

私が以前日本で働いていたときの日給は6,000円。例えばフィリピン人がマクドナルドのバーガーセット約150ペソ(約315円)を買うと、日給の半分を失います。ですが日本人が日本のマクドナルドでバーガーセット約600円を買っても日給の10分の1の値段にすぎません。

お金の貸し借りは金銭トラブルになることも

フィリピン人は私たち日本人とは違いお金の自由度がかなり低く、給料と物価の値段が釣り合ってないのが現実。そのためお金の貸し借りは日常的に行われます。そして一度貸したお金は返ってこないと思ってください。

もちろん貸さないに越したことはありませんが、貸す際はあげるぐらいの気持ちでいましょう。

純粋で温かいフィリピン人の心

子供

ご近所付き合い文化

フィリピン人は人と人のつながりを大切にします。一度面識のある人の顔と名前は、絶対に忘れません。そしてフィリピン人は何でもシェアします。物がなければ貸し合い、おなかがすいていれば食べ物を分け合うのです。

私はローカルな場所にあるアパートに住んでいますが、近所のフィリピン人は毎朝のあいさつのように食事を済ませたか聞きます。

彼らは一人暮らしをしている私に、毎日大量に食事をくれました。それは日本人だからではありません。持っている人が持ってない人に与えるのは当たり前。そういう文化を持ってます。

でも彼らは「ありがとう」と言わないことがほとんど。それは彼らにとって日常で、ごく自然なことだからです。

たくさんの都市伝説も?霊を信じる純粋な心

フィリピンのほぼ全員と言っていいほど、都市伝説や妖怪を信じます。「いないに決まってるじゃん!」と少しでも笑うとかなりのバッシングを受けるでしょう。私が実際にフィリピン人から聞いた話は以下です。

  • 猫は夜中になると人間に変化する
  • 妊婦が夜に外へ出ると、赤子を吸血鬼に食べられる
  • 悪魔に取りつかれた人間は、夜になると飛び回り人を襲って食べる

心の底からこれらのうわさを信じるフィリピン人は、かなり純粋な心を持っています。実際に妊婦の家に魔除としてニンニクが大量にぶら下がっているのを目撃したことがあります。昔からの言い伝えを、今も絶え間なく子どもたちに伝え続けているようです。

基本的にマイペースでルーズ

時計

時間にルーズで遅刻も日常茶飯事

フィリピンにはフィリピン・タイムというのが存在するほど、時間にかなりルーズです。約束の時間に来ないのは当たり前。「I’m coming (今来てるよ)」「On the way!(道中だよ!)」と言いながらまだ家にいることも日常茶飯事。

時間に一切のこだわりがなく、業者ですら連絡もなしに遅れてきます。

そんな彼らが唯一、時間どおりに行動するのが食事の時間。朝食は人によりますが、中でも正午の昼食、午後3時のスナックはたとえ仕事が忙しくても切り上げてまで時間どおりに摂ります。

レジ打ちや接客はおしゃべりしながら

細かいことは気にしない国民性なので、仕事中も仲間内でおしゃべりしながら働きます。そのため買い物中レジで商品が二重打ちになっていたり、お釣りが間違っていたりすることがよくあります。なのでお釣りは毎回チェックするといいでしょう。

私が身をもって体験したのはお金の誤算はもちろんですが、病院での施術中のおしゃべりです。部分麻酔を使った施術中に医者同士が世間話をしながら行うという、日本ではありえない体験をしました。

人間関係で注意したいフィリピン人の性格

水

恋愛では特に嫉妬深くなる

熱しやすい恋愛気質なフィリピン人は、夢中になり過ぎて周りが見えなくなることも多々。フィリピン人の自殺の理由に最も多いのが恋愛がらみと言われています。強い嫉妬心や独占欲を持っています

ですが悪い面だけではなく、人を深く愛することができる国民性。家族愛が強い理由もわかります。

嫌ならはっきりNOが正解

そんなフィリピン人は男女共に、肌が白くて鼻が高い人がタイプのようです。お金をもっている高貴な人は肌白いというイメージを持っています。なので色白でシャープな顔立ちの日本人や韓国人は、フィリピン人ウケします。

タイプの人がいると猪突猛進する情熱的なフィリピン人。はっきり「NO」と言うまで追いかけてきます。特に日本人は、はっきり断るのは苦手ですよね。この国でははっきりした返事が相手への敬意でもあるので、「YES」「NO」の白黒明白な意思を伝えるのは大切です!

うわさ話やゴシップが大好き

フィリピン人はおしゃべりが大好きです。笑いのツボも浅いので常に笑顔あふれています。そしてうわさ話やゴシップは大好物。あなたが秘密のつもりでした話も、いつの間にか広がっている可能性も大です。

おしゃべり大好きな国民性を忘れずに、大切な話は「秘密ね」と最後に念入りに伝えるといいですね!

見栄っ張りでプライドが高い

水滴

意見するときは言い方を考えよう

褒めて子育てをするのが、フィリピンの子育てスタイル。中には大人になるまで怒られたことがない人たちもいます。そのためプライドが高い人たちが多くいるのです。なので人前で怒鳴ったり、指摘するのはタブー。逆上させてトラブルに巻き込まれてしまうことも考えられます。

日本では一言「すみません」「ごめんね!」で終わる一件も、「◯◯が言ってたから〜」「〜が〜だったから」と先に言い訳をする人もいます。そういうときは一度相手を肯定して物事を伝えたり、人前は避けて一対一で話すとプライドの高いフィリピン人も受け入れやすくなるでしょう。

「怒る」と「叱る」の違いを知っておくことも大切ですね。

フィエスタ(地区のお祭り)は盛大にする

そんなフィリピン人の最大の心意気を見られるのが、年に1回の地域のお祭り「フィエスタ」。背比べをしてわが家が一番豪華だと主張するように、借金をしてまでごちそうを作り人々をもてなします

フィリピンのパーティースタイルはおもてなし。ゲストから一切の物やお金をもらいません。フィエスタになると違う地域に住む人たちや別の島の親戚が家に押し寄せて、普段ありつけない豚の丸焼きなどのごちそうを堪能するのです。

まとめ〜国民性を理解して良好な関係を築く〜

ビーチ

フィリピン人と仲良くなるのは一瞬。若い子から年配までフェイスブックが好きなので、SNSがきっかけになることもあるでしょう。そして日本人的考えと楽観的なフィリピン人の考え方の違いが生まれます。ですが怒ることはやめましょう。トラブルは収拾がつかなくなります。

敬意を持って話せば相手にも必ず伝わるでしょう。国民性や考え方を理解することで、言葉の伝え方や接し方も変わってくるはずです。簡単な英語でのフレーズや、現地の言葉でのあいさつを覚えておくと距離もグッと縮まります。